こんにちは!滋賀のお土産にいただいたひこにゃんきんつばを食べて猫みたいな声しか出なくなったこーきです。これからは「こきにゃん」と呼んでください。
さて、みなさんはルールには従いますか?「しっかり守ります」という人もいれば「ルールなんてクソ喰らえだ!」という人もいるかもしれません。
でもルールって言っても色々ありますよね。交通ルールから学校や会社の規則、はたまた数学の公式やヨガのアーサナのとり方まで。
まあ今回はルールという言葉だけでなく、規則や規範、教科書や聖典など、より広いモノまで含めての話になります。
わかりやすくそれぞれのジャンルにおける「
教科書的なモノ」みたいな枠で捉えていきましょうか。
まず前提として「教科書的なモノ」は何か実際に起こる事象の観察をすることから始まります。観察をした上でそれぞれのジャンルの見方で分析して仮説をたてます。
その中に筋の通った法則や規則がないかを探していくのです。
例えば言語であれば自然に話されている言葉(文章)の中に何か共通した法則がないかを探す。もしシンプルな法則で多くを説明できそうなモノが見つかれば「この言語にはこんな文法がありますよ」と示せるわけです。
一つの単純明快な法則で、何千何万という文を分析できれば便利ですからね。大成功です。
また別の例で言えば、精神的な規範を示すジャンルのモノでも最初は「世界とは何か?」「人間とは何か?」のような客観的な事象の観察から始まり、「どうやら人間にはこんな特性がありそうだ」とシンプルな法則を見つける。もちろんどこから見るかで辿り着く法則は違いますがそれでも多くの例に当てはまるようなものが見つかれば大成功。
ここまでは観察によって法則を見つける段階。色んなジャンルの物事でこういうことが行われます。
そして色々な問題が起こりやすいのはこの後、その法則を元に「教科書的なモノ」が作られた場合。
言語の例でいえば言語の教科書に載っている「文法」。文法は便利でその一つの規則をたくさんのことに応用できるから、そのルールを使えば多くの事柄を話せるようになったり書けるようになったりします。
しかしもちろんその文法に当てはまらない例外は多々あるので、文法にかっちり当てはめて文章を作った場合ネイティブ話者が絶対に使わないような不自然な言葉が生まれたりします。
当たり前ですよね。自然な現象を分析してだいたいのことにおける共通規則を見つけたのが文法なので、その文法を元に文章を作ってもいつもうまくいくとは限らない。
そして例えば道徳(人によっては宗教)など、精神的な規範になるものの場合においても、教科書的なものが示している規則そのものを守ることでその人の生活や精神が良い方向に行くこともあれば、歪みのようなものが生まれることがあります。
その規範の中にも純粋な(人間や世界への)観察から生まれたものもあれば、いつの間にか本来の目的が形骸化してしまったもの、そしてその規範を広めるために付け加えられたものなども当然混ざっているからです。
ただここで勘違いしてほしくないのは教科書的なものを批判しているわけではないということ。
それぞれの分野のエキスパートが緻密な分析を繰り返して体系立てて作り上げたその知識を有効利用しない手はない。
というか何かを学ぶ上でそういったものがなければ時間がいくらあっても足りないのです。
だから何かをやり始めた時にはその教科書的なモノに従ってどんどん学んでいけば自分だけでその物事に取り組むよりも遥かにはやいスピードで成長できます。
でもある程度その分野のことがわかってきた時に一度立ち止まって原点に帰ることも大切なのかなと思うのです。
「
これ、本来どんな意味だったんだろう⁇」とか「
どんな観察からこの決まりは生まれたんだろう⁇」とか。
それはヨガの分野からいえば、「ヤマ・ニヤマを生活の規範にしてきたけど、これって本来どんな人間の観察から生まれたんだろう⁇」とか「このアーサナのこの手のつき方がヨガの中ではスタンダードになってるけど本来どんな意味があるんだろう?そもそも本当に必要なことなのかな⁇」とか。
その答えはわからなかったり、そもそも一つの答えに定まらないことも多いかもしれませんが、今まで当たり前に従っていたルールの大元を自分の頭で考えてみるというのは大切なことのように思えます。
「これにはこんな意味があったんだ」とかもしくは「この体系は信頼できるけどこの一点だけはどうも言ってることがおかしいな」とか。
ただ律儀にルールや言いつけを守っていた時とはなんか違う。
何かにただ従う方が省エネで楽ですけど、それでも自分で考えることでしか得られないものもあるし、あとは単純に楽しいんじゃないかと。
テツandトモじゃないですが「
なんでだろう?なんでだろう?」は能動的思考の起爆剤になると思います。
ぜひぜひ教科書と教科書に対する疑問、両面から攻めてみてはいかがでしょうか?
ということでまた次回!!