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2019/06/30
マイソールクラス  
今日も肌寒いですね。低気圧で雨も続いていて人によっては体調が落ちてしまう天気ですね。こんな時は好きなアーサナでも選んで軽く身体を動かしてみてください。

ところで今朝渋谷のヨガスタジオでアシュタンガヨガのマイソールクラスに初めて参加しました。アシュタンガヨガでは行うアーサナの種類も順序も決まっています。マイソールクラスは参加者各々が自分のペースでアシュタンガヨガのシークエンスを行う自主練習のような場。しかし先生が参加者の間を歩き回っているのでアーサナに関するアドバイスをもらえたりアジャストをしてもらえたりします。

最近僕は毎朝自宅でアシュタンガヨガを行っていますが、一人で行うのとマイソールクラスとでは感触が異なっていました。一番の違いはその場の空気感でした。スタジオ内は先生のアドバイスする囁き声と参加者の呼吸音以外は静かです。その空気がいつもよりも自分の集中力を高めていたように思います。

特にアシュタンガ特有のウジャイー呼吸(喉を締めて寝息のような音を出す呼吸法)の音は独特の雰囲気を作り出します。そのせいか自宅で行う時よりも序盤から汗をたくさんかいたように思います。

マイソールクラスでの練習は自宅での練習の良い刺激にもなりそうなので、これからも定期的に通いたいと思います。決められた時間内であればいつ行っていつ帰ってもいいので予定が調整しやすいのも魅力です。

また何か発見があれば報告します。

2019/06/29
ローランジ・補足  
今日は昨日の蒸し暑さから一転、肌寒さを感じるくらいの気温ですね。温度差は体力を奪いますので体調にはお気をつけください。

昨日のアーサナメモ(アーサナメモvol.3)ではローランジを取り上げましたが、今日は少しその補足です。

 

ローランジはアナトミック骨盤ヨガで頻繁に登場しますが、レッスン中動きを見ていますと首の動きが気になることがあります。疲れてくると頭が床の方に落ちて首が丸まってしまったり目線を上げ過ぎて首の反りが強くなってしまったりします。

 

ローランジでは背骨のカーブを通常立っている時と同じ状態(生理的弯曲)に保ちます。首が丸まってしまうと背中や腰も丸まりやすくなり、逆に首が反り過ぎてしまうと目線だけが上がって腰や背中の意識が抜けてしまいます。

 

ですので立ち姿勢で前を見ている時と同じように首の後ろ側はまっすぐに保ちます。ローランジの場合、上半身は斜めに保った状態ですので目線は斜め前の床の方に向かいます。目線が足元に落ち過ぎていたり首の後ろにシワができている場合などは、首が丸まったり反ったりしている状態かもしれません。

 

慣れないうちは下半身の土台をつくるので精一杯かもしれませんが、だんだんと背骨の使い方の意識も持てるようになるとアーサナの質も上がります。

 

急には難しいかもしれませんが一つ一つ出来ることを積み上げて練習してみてください。


2019/06/28
アーサナメモvol.3
ウッティタ・アシュヴァ・サンチャラナアーサナ(ローランジ)  
アーサナメモ第3弾はローランジのポーズです。タイトルにあるようにサンスクリット語だと名前が長くなってしまうのでレッスン時はいつもローランジと呼んでいます。

このアーサナは金曜日と土曜日のアナトミック骨盤ヨガで頻繁に登場します。下半身全体の強化、関節の滑らかさアップなどの効果がありますが、身体各部の位置の調整がとても大事なアーサナでもあります。しっかり下半身の力を使って土台を整えていくとだんだんと手を床から離してキープすることもできるようになります。

今回は感覚的なことではなく身体の位置についてのポイントをメモします。アナトミック骨盤ヨガに出てる方などは復習になりますね。

メモ
・右足、左足の外縁の幅は大転子幅か骨盤幅。(アナ骨では大転子幅で行っています。)

・前脚の膝は足首の真上。(スネが床から垂直。)

・正面から見たときに前脚の膝の外側が同じ脚の大転子の位置と揃うように。(前脚の腿の外側がマットの横の縁と平行になるように。)

・前脚側のお尻の高さは前脚の膝の高さに合わせる。(大転子の高さが膝のお皿の高さと一緒。)

・後ろ脚の膝は伸ばした状態。

・余裕があれば後ろ脚のつま先の上にかかとが来る。(足裏が床から垂直に立つ。)

・頭から後ろ脚のかかとが一直線になるように背筋を伸ばす。(腰は丸めず立っている時の背骨の弯曲を保つ。たいていの場合、手は指先だけ床につく形の方が良い。)

上記のような形をとった上で前脚の付け根を後ろに引き込むような力をかけます。そうすることで前脚の足裏にもしっかり体重がかかり下半身の安定感が増します。

基本のアーサナのうちの一つですのでぜひ試してみてください。

2019/06/27
タイムリミット  
今日のタイトル「タイムリミット」は昨日話に出した制限時間を言い換えただけです。気分を変えたかったので。少し言葉の印象は変わりますが、同じ意味として使っていきますね。

だいたいの物事においてタイムリミットはあると思います。そして昨日書いたようにタイムリミットがあることが、やる気に火をつけたり集中力を上げたりします。

誰にでも共通の普遍的なタイムリミットは「人生の終わり」だと思います。一生のうちにやりたいことはそのタイムリミットまでにやらなければならない。ただ誰もが意識するこの人生のタイムリミットですが、若干具体性に欠けます。だいたいの人は「明日地震で死ぬかもしれないから今日できることを全身全霊やってやる」とはならないと思います。そんなことができるのはごく一部の人、生命力が飛び抜けて高くエネルギッシュで「今この瞬間」に集中しきれる人だけです。そんな人はもはやタイムリミットなんて概念はなくても大丈夫ですね。

それ以外の人はやはりペース配分のことを多少なり考えて生きていかなければなりません。ただタイムリミットはやはり必要です。人生の終わりよりももっと細かく区切ったタイムリミットです。昨日の電車の中の時間もその一つですね。

世の中には強制的なタイムリミットも多いように思います。学校の宿題や仕事の締め切り、幼稚園の迎えなど。あまりに作業量とリミットのバランスが崩れている場合は心身を壊す原因にもなりますが、多かれ少なかれ誰でもタイムリミットの中で生活しています。

では生活に縛られた強制的なものは置いておくとして、みなさんが本当にやりたいと思っていることに関してはどうでしょうか?やりたいこととは自分の中の大きな夢でも日常の些細なことでもかまいません。

タイムリミットをうまく捉えて自分に生かせているでしょうか?

生き急ぐのとは違います。もちろん自分の心身の状態に合わせて緩急をつけたペース配分は必要です。

僕も限られた時間をどう使うかは今も試行錯誤ですが、もしみなさんの中に「やりたいことがうまく行かない」「なんだか人生が滞っている感じがする」などの悩みを持つ方がいましたらもう一度時間の使い方について考えてみてください。もしかしたら何か変わるかもしれません。

2019/06/26
制限時間  
今日は過ごしやすい天気でしたね。でも明日からはしばらく雨だそうです。傘を持って出かけるのはどうも気が重いです。特に電車に乗る場合には。そして今日も電車の話です。

電車の中では集中できるという昨日の話を書いていて思い出したのは、大学で同じクラスのG君の話。

G君はとてもエネルギッシュで明るい大学の同級生(9歳年下ですが...)です。僕の結婚式でも歌を歌ってくれました。彼は高校卒業後一度早稲田大学に入学したのですが、なんだか思い直して東京大学に入りたくなったそうです。どういう事情かは詳しく聞いていませんが、早稲田大学一年の時に親には内緒で東大受験のための勉強を始めたそうです。

親に内緒だから家で勉強ができない。彼が勉強場所に選んだ場所は山手線の電車の中だったのです。山手線はグルグル回っているどこか遠くへ行ってしまう心配はない。彼は山手線に揺られながらひたすら勉強をしたそうです。そして無事合格。合格してから親に報告もできたようです。

すごい集中力ですね。東大に合格できるかどうかは別として、やはり電車内で集中できる人はけっこういるのではないでしょうか。

そして昨日は書き忘れましたが、電車で集中しやすい要因として制限時間があげられると思います。目的地に着くまでの時間には限りがあり、その時間を目途に今していることを区切りの良い所まで終わらせようとします。本を読んでいるなら今読んでいる章まで読む、課題をやっているならこの問題まで解く、今日のブログは目的地までに書き上げる、、など。時間が有り余っている時よりも密度の濃い作業が可能になります。(上のG君は山手線グルグルなので果たして制限時間という概念があったのかはわかりませんが。。)

この制限時間は電車に乗っている以外の場面でも多々大事になってくる概念だと思います。

では寝る時間なのでここら辺でタイムオーバー、続きは明日書きます。

おやすみなさい。

2019/06/25
集中しやすい場所  
みなさんは日常的に電車を利用していますか?普段車が多い方、歩きや自転車の方、生活スタイルによって交通手段は様々だと思いますが、僕は毎日のように電車を利用しています。

行き先はたいてい渋谷や目黒、新宿あたりになりますので、最寄りの京王よみうりランド駅からだと乗り換え含めて片道40分前後になります。すると往復で1時間20分、細かい移動もありますので、一日約1時間30分くらいは電車に揺られている生活です。一日24時間、起きている時間が僕の場合はだいたい17時間くらいですから、その中の電車の1.5時間というのはけっこうなウェイトです。

しかしながらこの電車の中の時間がなかなか有効なのです。僕にとって電車の中は集中力の発揮できる場所なのです。

本を読むにもブログを書くにも何かアイデアを浮かばせたい時にも集中できます。読みたい本はいつも電車で読みますし、このブログを書いているのも渋谷に向かう電車の中です。(ブログはたいてい電車で更新しています。)

なぜ電車の中で集中できるかは何点かのポイントがあると思いますが、

1. 家の中のように集中力を妨げるものがない。
2. その物事しかやることがない。
3. 図書館と違い雑音や揺れがある。

などでしょうか。

3に書いた電車の揺れは座っていたりすると逆に眠気を誘うものになりますが、揺れに対抗して体幹や脚を安定させようとする動きは全身の血流を良くして集中力を高めるように思います。また電車や周りの人の雑音があることで、脳はかえって集中しようというモードに入るのだと思われます。僕は静かな図書館ではいつも眠りに落ちてしまいます。もちろん図書館の方が集中できる方もいますので個人差は大きいですね。

まあそもそも超満員の電車で読書などできないなど利用時間帯によっても制限はかかってくると思います。ありがたいことに僕は朝早く電車に乗ることがあまりないので快適に本などを読めます。ですので電車に乗っている毎日の1.5〜2時間はかなり充実した時間になっています。

みなさんは特に集中できる場所というのはありますか?その場所での身体や脳の状態がいつでも集中力を上げられるようになるヒントになるかもしれません。環境と身体の関係について少し意識してみるのも面白いかもしれませんね。

2019/06/24
極楽鳥  
昨日の夜はHIP JOY YOGAのレッスンでした。

このクラスでは通常基本的なアーサナの組み合わせでお尻を刺激し股関節周りの機能性を上げていくのですが、先週と昨日はレッスンの最後に少し難しめのアーサナを行ってみました。

そのアーサナは"スヴァルガ ドゥヴィジャアーサナ”「極楽鳥のポーズ」。

なぜ難しめなのかというと、抑えるべき要素の数が少し多いから。股関節周りの筋力と柔軟性、肩周りの筋力と柔軟性、バランス感覚(特に足裏とお尻で調整する力)などが必要になってきます。

最近はHIP JOY YOGAに参加いただいている方の股関節の動きが良くなってきたので、もしかしたらと思い試しにやってみたらけっこう良い感じでできていました。背中の後ろで腕をつかむことも慣れていなかったはずなのですが、今まで繰り返し行ってきた他のアーサナの影響で肩周り(肩甲上腕関節、胸鎖関節)の動きが良くなって手が届くようになっています。軸足で支えるバランスも良くなっていて多少ぐらつくものの片足で立てていた方が多かったように思います。

身体の中で特に大切な股関節と肩関節を使うこのアーサナ、あと何週かは練習していこうと思います。自分の成長を感じてみてください。

ちなみに極楽鳥はニューギニア辺りに生息するフウチョウの仲間のこと。鮮やかな体色や変わった形の羽根、ユニークな求愛のダンスで知られます。そんな極楽鳥のようなアーサナをとれるようになりたいものですね。(僕はまだ脚が伸びきりません...写真はウォーミングアップなしで撮ったので上半身もねじれてしまっています^^;)

2019/06/23
羽化  
昨日までの筋肉の話からは一転、今日はまた家で飼っているカブトムシの話です。

昨日は蛹になっていたカブトムシの中で一番小さいものが羽化しました。僕は仕事で一日外に出ていたので羽化の瞬間は見られなかった(見れなかった)のですが、妻が羽化直後の白い羽のカブトムシの写真を撮っておいてくれました。まだ体も柔らかい状態です。あまり動かずじっと休んでいたみたいです。

蛹化の時も幼虫からの変化に驚かされましたが、今回も豪快に蛹の皮が脱ぎ捨ててありました。全くの別人(別虫?)のようです。

そういえば人間にも「一皮むける」なんて言葉を使ったりしますね。何か大きな試練などを乗り越えた時に別人のように成長することがあります。そんな特別だと思える出来事でなくても明らかな変化が起きることもあります。新たな出会いだったり別れだったり、日々のトレーニングの中にもそんな瞬間が潜んでいます。

カブトムシのような完全変態の生き物のように姿形がそっくり変わるわけではありませんが、人も内面や持っている雰囲気はやり方次第でどんどん磨かれていくのではないでしょうか。もちろんそこには身体面の問題が深く絡んでいます。

ところでカブトムシは体の小さい個体から羽化していくようです。大きい個体には力では勝てないのでスピードで勝負する。生き抜くための知恵ですね。

小さな虫にも生きるヒントを見出せる気がします。

2019/06/22
遅筋と毛細血管  
冷えと筋肉の関係の続きです。昨日は身体を温めるには筋肉が必要だけれどもその筋肉にも種類があるという話でした。おおまかに分けると筋肉は遅筋速筋に分類できます。(本当は速筋はさらに2種類に分類されています。)

筋肉によって体内では熱が産生されますが、その熱を身体の隅々にまで届けるのは血液、血液が流れるのは血管です。

血液を運ぶ血管を増やすことは血行促進につながるのですが、遅筋の周りには毛細血管が多く速筋の周りには少ないのです。遅筋を鍛えることでその周りの毛細血管が増えてきます。

筋肉量が多い人でもジムで高重量のウェイトを扱っている筋肉隆々の人などは寒さに弱い場合があります。逆に一見細身で筋肉がなさそうでも遅筋がしっかり鍛えられている人の血行は良かったりするのです。(遅筋は鍛えても大して太くなりません。)

ヨガは基本的に呼吸を続けながらゆっくり動くので有酸素運動の要素が強くなります。ですので遅筋を鍛えやすい。ところどころで瞬間的な力が必要な箇所では速筋も使いますが、動き続けるための持久力が必要なので遅筋に近い特性を持った速筋が増えていくのだと思います。

遺伝的に速筋線維の割合が多い僕からすると、ヨガで行う持久力を伴うゆっくりした動きは「苦手」なものなのです。ですが苦手なゆっくりな動きは身体のバランスを整え体調も大幅に改善しました。その中には血行促進による冷えの改善も含まれます。今では長くアーサナをキープするのも心地よいくらいです。ヨガを始めた当時はじっとキープするのが辛くてしょうがなかったです。

特に特殊なスポーツや仕事に携わっているわけではない場合には、遅筋を鍛えることに注目した方が体調を維持、改善するには有効なのではないでしょうか。

冷え性などでお悩みの方は特に呼吸を止めずにじっくりゆっくり動くことをこころがけてヨガを行ってみてください。もちろん冷えにはホルモンや自律神経の働きなども絡んでくるとは思いますが、毛細血管が増えることはそれらの要素の改善にも繋がると思います。

ということでヒラメではなくマグロを目指しましょう。(ヒラメ的なスポーツや仕事をしている人はヒラメのままでいいと思います。)

2019/06/21
遅筋と速筋  
昨日の続き、冷えに関してです。

寒さに強いか否かには複数の要因が絡んでいるとは思いますが、その中でも特に筋肉の影響はかなりあると思います。身体の筋肉量が多いか少ないかは冷えに関わります。さらには筋肉の種類が関わってきます。

今回のテーマはタイトルにあるように、

遅筋速筋。

遅筋は瞬間的に大きな力は発揮できませんが、有酸素運動をする時に使われる持久力に特化した筋肉。周りに毛細血管も多く赤い筋肉(=赤筋)とも呼ばれます。(赤色は遅筋に多く含まれるミオグロビンというタンパク質の色)魚でも長時間遊泳する持久力型のマグロは赤身です。

速筋は短距離走などの無酸素運動の際に使われる筋肉。短い時間で大きな力を発揮する時に使われます。白い筋肉(=白筋)とも呼ばれます。魚では普段じっとしていて必要な時だけ素早く動くヒラメにはこのタイプの筋肉が多いです。白身魚ですね。

この間にピンク筋とも呼ばれる中間型の筋肉もあるのですが、ここではわかりやすく遅筋と速筋の2種類だけの話をします。

この遅筋と速筋は全ての人が身体の中にどちらも持っています。筋肉によっても遅筋が多いかか速筋が多いかの傾向は異なります。(例えば同じふくらはぎの筋肉でもヒラメ筋は遅筋の割合が多く、腓腹筋は速筋繊維が多いです。ただ上に述べた魚のヒラメは速筋中心ですのでヒラメ筋と混同しないようにしてくださいね。)

この遅筋と速筋の割合は人によって生まれつきの傾向が異なるのです。遺伝子によってそれは決まります。今の時代は便利で7000円程で検査キットを取り寄せて簡単に検査することができます。気になる方はネットで「スポーツ遺伝子」などと検索してみてください。

この検査では自分が、
速筋型
中間型
遅筋型
のどれに属するのかを調べることができます。それによって持久力系のものが向いてるのか瞬発力系のものが得意なのかなど自分の傾向を把握できたりします。まあでもこの遺伝子の他にも様々な要因が存在しますので、あくまで目安の傾向ですが。ほとんどの方が中間型ですしね。

ちなみに僕は速筋型です。

肝心の冷えと筋肉の種類の関係については長くなってしまうのでまた明日に持ち越します。

明日の朝のアナトミック骨盤ヨガでは遅筋(赤筋)を中心に鍛えていきます。

2019/06/20
冷え  
今日は蒸していて暑いですね。歩くだけで汗をかきます。こんな日ですが「冷え」に関することを書きます。

先週の金曜日にとある都立高校の水泳部の指導に行ってきました。その水泳部の顧問の先生は昔僕が通っていた高校でも水泳部の顧問をしていた方でした。その先生からの頼みでここ3年ほど、たまに水泳部の練習を見に行っています。

高校生が水泳を頑張っている話はいずれ書くかもしれませんが、今日のテーマ別、「冷え」です。高校の外プールはこの時期とにかく寒いのです。

先週の金曜日は雨も降らず気温もそれなりに高かったのですが、それでも高校プールの水温は22℃くらい。普段プールに入らない方は、「なんだ、20℃以上あるならたいしたことないじゃん」と思うかもしれませんが、この水温は氷水に入っているような感覚です。普通の温水プールはだいたい31℃前後に水温を調整してありますので、それよりも10℃近く低いのです。

僕が水に入ったのは練習時間の最後の15分だけなのですが、体は縮こまって鳥肌が立ち、声が震えてきました。筋肉の動きも悪くなるので泳ぎも若干ぎこちなくなります。プールから上がった後もどっと疲れが出てしまいました。

ここで改めて思い出したのが自分は寒さに弱いということ。まあ22℃のプールなんて誰が入っても寒いのですが、周りの人の身体反応などを見てみると僕は明らかに寒さが苦手なようです。

これはなぜでしょう?人によって寒さに対する耐性が違うのは何が原因なのでしょうか?

色々と要因があるとは思いますが、あるポイントに絞って考えてみたいと思います。長くなってしまいそうなので続きはまた明日書いていこうと思います。

それではまた。

2019/06/19
写真撮影  
今日は朝のRoot Yoga Moveが始まる前の10分くらいを使ってホームページに使うための写真撮影を行いました。何種類かのアーサナをとった状態での撮影でしたが、普段水曜日にはやることのないアナ骨のポーズがあったりして少しきつかったかもしれません。ご協力いただいた参加者の皆さまありがとうございました。

ところで今日は珍しい出来事がありました。写真撮影中、なにやらスタジオのドアがガチャガチャ鳴っています。なんだろう?とは思ったものの鳴り止んだのでそのまま放っておきました。でも少しするとまたガチャガチャ鳴るのです。そして次の瞬間にはノックのような音も聞こえました。

さすがにおかしいぞ?と思い撮影中でしたがドアのところへ駆け寄りました。するとそこで初めてスタジオのドアの鍵が内側から閉まっていることに気づきました。急いでドアを開けるとそこにはいつもの参加者Tさんが立っていました。

「鍵はしまっているし先生の自転車もないし今日はレッスンが休みかと思って焦りました。」とのこと。Tさんは何分かそこでガチャガチャしたりスタジオの小窓から中の様子をうかがっていたようです。少しの間放っておいてしまい申し訳なかったです。ちなみに僕の自転車が停まっていなかったのは昨晩クギを踏んでパンクし今日は歩いてスタジオに来ざるを得なかったからなのですが。。

そしてなぜスタジオの鍵が閉まっていたかと言うと、、
直前にスタジオに来たMさんがスタジオに入った途端、自分の家での習慣で鍵を閉めてしまっていたようです!

でも自分の家と勘違いするくらいスタジオに馴染んできたなら嬉しいことです。

こんなこともあるものですね。ではまた明日。

2019/06/18
アナ骨@若葉台iプラザ  
タイトルにあるように7月11日から若葉台駅近くの稲城市立iプラザでアナトミック骨盤ヨガの出張クラスが始まります。

今のところ予定しているのは、
7月11日、18日、25日
8月8日、15日、22日、29日
9月12日、19日
全て木曜日の9:30〜11:00の90分クラスです。

場所はiプラザの大会議室で行います。

これからの希望次第で木曜日の朝以外にもクラス数は増えていくかもしれません。希望を聞きながら臨機応変に行っていこうと思います。若葉台付近にお住まいの方、ぜひご参加ください。心身が変わりますよ。

ところで昨日はその若葉台クラスの宣伝用に写真が必要だと思い、家族で稲城中央公園に写真(このHPのトップページ上部に表示される写真)を撮りに行ったのですが、やはり息子たちもヨガのアーサナを真似してとっていました。

その一枚が今回のブログの写真。見事なバカアーサナです。ヒザを腕に置いてないのでバカアーサナよりも難しいかもしれません笑

子どもはどんどん器用に色々なことを吸収しますね。スポンジみたいです。そしてヨガは子どもの発達にもすごく良いようです。この辺のこともそのうちブログで書いていこうと思います。

それでは良い一日をお過ごしください。

2019/06/17
蝶と蛾  
先日のブログに書いたように最近は早起きをしているので朝の時間には割と余裕があります。年少の息子を幼稚園のバス停まで送って行くまでも時間があるので晴れている日はほぼ毎日外で一緒に遊ぶようになりました。

何をしているかと言えば、、

チョウチョ採りなのです。

バス停に行くまでの間に畑が広がっている場所があるのでその脇道でチョウをとっています。息子も最初のうちは全然とれなかったのですが、だんだん網の使い方と動体視力が良くなり何匹もチョウを捕まえられるようになってきました。

とれるチョウはモンシロチョウ、モンキチョウ、アゲハチョウ、ツマグロヒョウモン、ヤマトシジミなど。きれいな青色の入っているアオスジアゲハも飛んでいますが素早過ぎて未だに捕まえられていません。

上に書いたようなチョウが主にとれるのですが、たまに網に入る変わり者がいます。モンシロチョウだと思って網でとってみると、そこにいるのは、、

ガ。

蛾(ガ)は夜飛ぶイメージがあるのですが、昼間に飛ぶ種類もけっこういるようなのです。しかも大きさもモンシロチョウくらいで同じ所を飛んでたりします。よく見ると飛び方が違って、蛾の方がフワーっと飛んでいくのですが、けっこう似ています。

この白い蛾は後々調べてみるとキアシドクガという名前がついているそうで北海道から九州まで生息しているそうです。名前を調べて毒があるのか?!とヒヤッとしましたが毒は持っていないそうです。普通に手で持って子どもたちに見せていたので安心しました。

そしてこの蛾、捕まえてみてわかったことは、正面から見るとかなりかわいい顔をしているのです。個人的にはチョウよりいい感じの顔に見えます。蛾が苦手な人は多いと思うので写真は載せませんが、どんな顔か気になる方はネットで「キアシドクガ」と検索してみてください。

切ないのは成虫になったこの蛾には口がないこと。退化してしまっています。ですので数日の命だそうです。けっこうこういう虫は多いですね。カゲロウも口がなくなってしまいますし、カイコガには口があるようですが物は食べずに死んでしまうようです。

そうそう、蛾の中でユニークな見た目をしているなと思うのはカイコガの成虫ですね。ジブリアニメに出て来そうな見た目です。ほとんどが繭の時に茹でられてしまい考えさせられるところではありますが。。

こんな感じで子供と行動すると新たな発見があります。逆に言えば子供と行動しなくてもちょっと目を向けるところを変えるだけで日々新たな発見があるのでしょうね。

2019/06/16
アーサナメモvol.2
タダアーサナ  
2回目のアーサナメモはタダアーサナというアーサナ。日本語では「山のポーズ」と呼びます。

前回のアドー・ムカ・ヴリクシャアーサナと重力に対して垂直に立つという共通点がありますが、体の向きが上下逆さまのため力の使い方が異なる部分もあります。タダアーサナは全てのアーサナの基本になるものですので、このアーサナがしっかりしてくると他のどんなアーサナでも安定してとれるようになってきます。

シンプルなだけに奥が深く、難しいアーサナでもあると思います。

メモ
・とにかく足裏の感覚を大切にしたいアーサナ。

・足裏の親指の付け根、小指の付け根、かかとの外側、かかとの内側の4点に均等に体重をのせる。

・骨盤底は60〜70%くらいの力で締めると足裏で地面を押す感覚が良くなる。

・内ももは軽く引き締めるか緩めるかで感覚はずいぶん変わるが、どちらが良いかわからない。

・おへそも軽く背骨の方へ近づけてお腹を締める。ガチガチには固めない。

・呼吸をする時に肩を上下させず肋骨の間を開閉させる。

・視線を安定させることで身体も安定させる。

・タダアーサナが安定するとハンドスタンドも安定する。

・足幅によって安定感が変わる。(今回は骨盤幅。アシュタンガは足をそろえる。)

上のものはあくまで現時点での僕個人のメモですので本当にちょっとした参考までに。半年後には書いてることが変わってるかもしれません。タダアーサナは身体の状態で感覚の変化がわかりやすいアーサナですので呼吸と足裏を大切にしつつ研究してみてください。

2019/06/15
前後開脚〜ハヌマーンアーサナ〜  
今朝は雨の降る中のアナトミック骨盤ヨガでした。

レッスン開始前にS君という参加者がマットの上で前後開脚を練習していました。かなり股関節が柔らかい方なのであと少しでお尻が床につきそうです。それを見て他の参加者の話題も前後開脚に移っていきました。やはり前後開脚は憧れのアーサナの一つのようで、でもそれと同時にとても難しいイメージがあるようです。(生まれつき身体の柔らかい人しかできないようなイメージ)

ただこのアーサナは割と単純な動きで、主に必要なのは前に伸ばしている脚の裏の柔軟性と後ろ脚の股関節の前を通る筋肉(腸腰筋を始めとした筋肉)の柔軟性です。その要素がそろってしまえば思ったほど難しくなく前後開脚を行えます。

アナ骨では骨盤を前傾させる動きが基本になってくるので、もも裏の柔軟性は格段に上がります。またローランジからの後屈では腸腰筋や大腿直筋などの前側のストレッチが行われます。
(やり方のわからない方は後屈のポイント〜土台編〜を参考にしてください。)

ですので前後開脚のための要素はアナ骨をやるだけでも揃ってきます。またただのストレッチとは異なるのは、自分の身体の内側から熱を発することで筋肉も無理なく伸びること。熱がない状態の無理なストレッチは筋肉を痛めやすいのです。

 

そんな感じで股関節の柔軟性アップにも効果のあるアナ骨ですが、レッスン後に先ほどのS君が前後開脚を試してみると、べったりお尻が床についていました。(あとはこれを繰り返していけば骨盤が完全に正面を向いて立った状態にまでなってくると思います。)他の参加者の方も試していましたが、レッスンが始まる前とは別次元の開き方をしていました。そもそも前後開脚自体やったことのない方もかなりいい所まで開けていたように思います。

 

ちなみに前後開脚はヨガでは"ハヌマーンアーサナ"「猿神のポーズ」という名前がついていて、インドの神話に登場するハヌマーンを模したアーサナです。なんだか名前もかっこいいですね。

 

身体の使い方がわかるとできるようになるアーサナですので、挑戦してみたい方はポイントをおさえてコツコツと材料をそろえてみてください。


2019/06/14
金曜アナ骨  
金曜日に6月から始まったアナトミック骨盤ヨガは今日で2回目。まだ少人数ながらみなさんコツコツと頑張って動いています。

驚いたのは先週からの成長。全員身体の使い方が良くなっています。特にアナ骨ではアライメント(身体の各部位の位置)が大切になってきます。自ら身体に効かせにいく能動性が大事なのです。今日は初回の先週よりもこのアライメントがしっかり整ってきました。

ところで今日参加された方もアナ骨の後は眠気が来ると言っていました。「アナ骨で眠くなる?!」でも少し触れましたが色々な原因があると思います。何回か繰り返して骨盤周りの力がついてくるとだんだんと解消してくると思います。夜レッスンだったらスムーズに眠れるのですけどね。そのうち夜のアナ骨も開催するかもしれません。


そして今日のレッスンが終わった後に息子の幼稚園で保護者と子供達が参加する交流会がありました。子供達と一緒に遊んだり踊ったりしました。3〜4歳児は自由で元気いっぱいですね。大人になってもあれくらいの元気さと自由さがほしいものです笑

底なしのエネルギーにはやはり下半身がカギになってくると思います。一緒に力をつけていきましょう。

2019/06/13
日課  
先月のブログで「自分のトレーニングとして毎朝のアシュタンガヨガを日課にする。」と書きました。今のところこの日課は続いていて、まだ始めたばかりですが身体と心に多くの変化をもたらしています。

同じことを毎日やることで日々の身体の変化や成長に気づけます。例えば同じアーサナでも足裏が地面をとらえる感覚はだいぶ変わってきていますし、どうしても呼吸が止まってしまっていた動作もだんだんと呼吸を止めずに行えるようになってきました。他にも様々な変化があるのですがそこら辺はヨガクラス内でシェアしていこうと思います。

あとは単純に早起きの効果はあるなと感じました。僕は今毎日5時半前後に起きていますが、それだけで良い生活のリズムを刻めているように思います。早起きするためには早く寝なければならない→夜は余計な頭を使わない→朝起きて体を動かした後のクリアな頭で作業をする→子供と遊ぶ時間も作れる、など一日の時間の使い方もうまくなりました。

また早起きはそれ自身が自信になります。「毎日早起きしてるんだぞ」という自信。ギリギリまで布団に入っていて慌てて仕事に行くのとは精神的な軸がだいぶ変わってくるように思います。ですのでみなさん土曜朝のアナ骨に通いましょう笑

何はともあれ昔から「早起きは三文の徳」というように早起きの効果は誰もが認めるところ。ぜひ試してみてください、と言いたいところですが何か目的がないと失敗しやすいのも事実。まずは朝にやることを決めて、睡眠時間から逆算して寝る時間を決める。しっかりと計画を立てれば便利な目覚ましアプリもある時代、早起きも難しくないのではないでしょうか。

一度リズムに乗ってしまえば心地よいですよ。

2019/06/12
三沢川  
スタジオLinoの近くを流れている三沢川は狭い川幅ですが意外と色んな生き物が住んでいますね。鯉やザリガニ、何種類もの小魚、カモ、サギ、カワセミ、川鵜などの鳥、川沿いをよくタヌキが走ってたりします。

先日、家族で川沿いの道を散歩してる時、三沢川の川岸の藪がガサガサと揺れている音がしました。あまりにも大きく草が揺れているので「タヌキか猫でも出てくるのかな?」と思って見ていたら、なんと出て来たのは豚鼻に長い首、緑がかった灰色の体。。。

とても大きなスッポンでした!

三沢川にもスッポンがいるとは聞いてましたが本当にいるのですね。まあ川には小魚やザリガニやエビがたくさんいますからけっこう住みやすいのでしょう。そのスッポンは川で一泳ぎするとすぐに岸の茂みの中に返っていきました。

ところでスッポンと言えば、「月とすっぽん」ということわざが思い浮かびます。(すっぽんは漢字で書くと「鼈」。難し過ぎて書けない…PCだと変換するだけで楽ですが。) 昔からなんで月とすっぽんを対比するのだろうと疑問に思っていました。ネットで調べてみるとこのことわざの由来について諸説出てきます。こういったものは何が本当の語源かわからなくなってるものも多いですが、なるほどなぁと思うような説も出てきました。興味があればぜひ調べてみてください。

ちなみにうちの息子(3歳)はスッポンのことを「マンボ」と呼びます。なぜなのだろう?響きが似てるからでしょうか?子供の言うことはおもしろいですね。

ではまた明日。

2019/06/11
アーサナメモvol.1
アドー・ムカ・ヴリクシャアーサナ  
今日は雨だと思っていたら晴れましたね。過ごしやすい気候です。

タイトルにあるように、アーサナに関して気づいたポイントのメモを取ることにしました。ただこれは自分が気づいたことの再確認のためのメモなので主観的な感覚に基づいたものが多いです。自分の身体のレベルによっても感じるところは違うと思うのであまり参考にしないでください。

一回目の今日は全身の感覚が大事になるアーサナ、「アドー・ムカ・ヴリクシャアーサナ」です。ハンドスタンドですね。

メモ
・足が浮いていても足裏を地面につけてるような感覚が大事。タダーサナと同じような感じ。

・手も指先まで力を入れているけれどお腹の使い方と足裏の感覚が良くなればそんなに指に力を入れなくてもバランスとれるかも。

・お腹には常に少し圧をかけたままにする。バランスが崩れかけた時には圧を調整。ガチガチに力を入れすぎない。

・基本的に使ってるのは背中側だなと感じる。お腹はバランスとる補助。

・お尻ともも裏をうまく使えた時は安定する。

・肩の外旋、内旋具合。肩甲骨鎖骨をどの位置に置くかでバランスや身体に対する効果は変わりそう。まだ実験中。

・手の上に骨盤、足がある時にはあまり肩と腕を使わないで済む。


単純にメモなので特に書いていることも整理してないです。見づらいですね^^;

同じアーサナでもその時々でだいぶ感覚が変わります。新しく気づいたことがあればそのうちまたメモしようと思います。

明日は午前と午後のクラスがありますね。みなさんもアーサナをとっている時は身体の感覚を大事にしてみてください。

2019/06/10
さなぎ  
梅雨ですね。低気圧で体調が優れない方は少し前のブログ「」で紹介した下半身を使うポーズを試してみてください。

今日の内容はヨガからは全く離れるのですが、蛹(さなぎ)についてです。

去年の夏に息子とカブトムシをとりに行きまして家で何匹か飼っていました。そのカブトムシが卵を産み8匹ほどの幼虫が冬を越しました。

そしてここ2週間で次々とその幼虫たちが蛹になっています。成虫になる前の段階です。ある日突然蛹になるので、その瞬間を見ることはかなり難しく今まで一度も見たことがありませんでした。

その蛹化の瞬間を昨晩初めて見ることができたのです。

一番神秘的なのは幼虫の皮を脱いで蛹が出てくる時。皮を脱ぐ直前幼虫の体が膨れ上がり中からはるかに体の大きい蛹が出てきます。どうやってあんなに大きさの違う体が幼虫の皮の中に収まっていたのか不思議です。しかも羽まで生えている。とんでもない生命力を感じます。

出てきたばかりの蛹は全身真っ白できれいな色をしています。数時間でどんどん茶色に変化し蛹の色になります。

昨日の蛹化はちょうど午前0時頃だったのですが、寝ている息子(3歳)も起こして一緒に見ることができました。だいぶ興奮していました。

この蛹化の様子は芋虫系が苦手な人もけっこういるので写真には載せませんが、興味のある方はネットなどで蛹化の様子を見てみてください。見やすい写真をブログなどに写真をあげている人がいると思います。


ところで今日は一段階身体のレベルが上がるような体験をしてきました。幼虫から蛹になった気分です笑
この話についてはまたいつか。


2019/06/09
教えるのか、シェアするのか  
今日は一昨日のブログに書いた「ベターかベストか」の内容の続きとなります。

誰でもベストを目指して、ベストを尽くして努力しようとしますが、何がベストかなんて誰にもわからなかったりします。ベストだと思ったことよりもベターなものが後から見つかったりと。まあでも「今の自分の中のベスト」と言ったように限定する言葉付きのベストというのもありますので、考え方や捉え方次第なのだとは思いますが。

今回も捉え方の問題の話題なので、どうでもいいと言ったらどうでもいいことなのですが、何かを伝えようとする時も「ベターかベストか」という所が関わってくるのだと思います。僕の場合、一番の「伝える」場はやはりヨガクラスの時間になりますが、何かを伝える時には「教える」ではなく「シェアする」という感覚を持っています。些細な言葉の違いですが、これらの言葉が持つ意味は全く違うように思います。

「教える」という言葉は、圧倒的な知識と経験を持つ人が、そうでない人に知識や技能を伝えるような意味合いを持っているように思います。(辞書には「圧倒的」など書いていませんが。個人の解釈です。)

「シェアする」は対等な背景を持つ人同士が情報や知識などを分け合う(共有する)といった感じではないでしょうか。

もし仮にベストな知識を持っていてベストな方法で伝えられるという場合には「教える」という言葉がぴったりで、それで万事OKだと思います。ベストなのだからそれ以上のことは必要ないですので。伝えれば終わりです。

でもベストだとわからない場合や、もしくは様々な背景をもつ人(例えば生徒や参加者)に対してたった一つのベストが定まらない場合などは「シェアする」という感覚の方が当てはまるのかなと思います。知識や情報を持っている人が他の人とそれを共有する、また他の人からの情報も生かして統合できる。持っているものをシェアしあうことで化学反応が起きて予想していなかった新たなことが生まれることもあります。

「シェアする」感覚を持つことは伝える側の自分もまだ発展途上だということの現れだと思いますが、伸び代と可能性も感じさせるようにも思います。

教科書は改定され内容は変わります。学校で使っている紙の教科書も僕達の持つ頭の中の教科書も。


雨が降り続いていますね。最近は喉やお腹に来る風邪が流行っているようなのでお気をつけてお過ごしください。

2019/06/08
骨盤前傾  
今日は最近のブログのテーマになっている話はお休みにして、土曜日の朝のアナトミック骨盤ヨガについてです。

このヨガクラスはヨガの治療的側面を色濃く出した内容になっています。特に足の付け根を引き込んで骨盤を前に倒す動きを徹底的に行います。最初はよく感覚がわからないかもしれませんが、前傾姿勢を保っている時は腰を丸めないようにまっすぐ保ちます(というよりも元々ある腰の反りを保ちます)。この骨盤を前傾させる方向に力をかけられるようになってくると脚の付け根から熱くなり全身を温めます。この熱が筋肉の質を上げるのにも脂肪を燃焼するのにも役立ってきます。

ヨガでも様々な動きの要素がありますが、まずは騙されたと思ってこの骨盤を前傾させる動きを練習してみてください。

ところで先日、レッスンの参加者から、アナトミック骨盤ヨガでやるような骨盤前傾のアーサナはテレビで観るプロテニス選手の構えとそっくりだと言われました。

それは全くその通りで、サーブを受ける側の選手の構えは中腰で膝を開き、上半身は前傾させ腰を伸ばした状態を保っています。また他にもスキージャンプの滑走姿勢や力士の立会いの構えなどは似ている形をとっています。

これらのスポーツではどれも次の瞬間に素早い反応と動きを必要とします。構えている時の骨盤の前傾がそれを可能にするのです。(なぜ可能なのか?はレッスン時に少しずつ説明していこうと思います。)

ともかく様々なスポーツでも取り入れられているようなこの動きは、アスリートでなくても役立ちます。日常の姿勢を安定させ、動作を効率よくさせる。安定性と可動性のバランスも整えます。

そして6月からは金曜日の午前のクラスもアナトミック骨盤ヨガになりました。このクラスは土曜日のものよりもだいぶ運動強度を抑えています。体力的に不安がある方も安心できる内容となっていますのでぜひ一度お試しください。(むしろゆっくり動作を行うアナ骨は他のクラスよりも初心者向きと言えます。)

2019/06/07
ベターかベストか  
雨がすごいですね。午前中はまだ降らないと思い自転車でスタジオまで行ってしまいました。サドルカバーに裂け目があるので中のスポンジまでびしょびしょです。。

ブログの内容ですが、昨日は優先順位をとらえ、その人にあった選択をできるかどうか、また伝える側の工夫などの話でした。受け取る側の話はまた今度にしようと思いますが、今日はベターとベストの違いについてです。

昨日書いたように、例えば水泳で「どんな泳ぎ方をしたらいいか?」ということに関してベストな方法を選ぶというのはなかなか難しいことだと思います。まずその選んだ方法がベストかどうか判断ができないのです。その方法を試してみてどんなにタイムが上がろうとも、それより良い方法があるかもしれません。逆に今のタイムだけに捉われず後々の成長をより促すための長期的な方法もあったかもしれません。ですのでベストだと思ったことも正確に言えば「ベストに近いもの」と呼べるのではないでしょうか。

これはベストな選択だ、と思わないことのメリットは可能性を残すこと。ベストの意味は「一番良い」ということなので、あることをベストだと思い込んだ瞬間にその先の可能性は途絶えてしまいます。ベスト以上はないのですから。同じことをベターやグッドなものだと捉えておけば伸び代や考える余地が生まれ続けます。向上心も生まれます。身体と心の無限の可能性を妨げずに進むことができます。「できない」「無理だ」という言葉よりも「これがベストだ」という考えの方が成長を妨げてしまうこともあるのだと思います。

ただもちろん上記のことは方法の選択や実践においてであって、過去のことについて全てのことを「ベストではない」と思う必要はありません。過去辿ってきた道はこれ以上でもこれ以下でもない自分の一瞬一瞬の積み重ねですからベスト=ワーストであるようなもの。それなら、その場その場でベストな道を選んで来たと考える方が心が前向きになり、今の活力にもなります。まあこの辺はそれぞれの人生観に関わる話なのでどうにでも考えられるところです。ものの見方は一つではないですから。

ともかく大事なのはヨガの実践においても「ベスト」や「パーフェクト」という感覚には注意が必要かもしれません。それはただ今の自分に「満足する」「満足しない」の話とも別の問題になってくると思います。そしてこの問題は伝える側と伝えられる側の両方に関わることだと思います。

連日のブログがこんなテーマでそろそろ頭が痛くなってる頃だと思いますので、そんな時は身体を動かして頭をスッキリさせてください。明日のアナトミック骨盤ヨガは考える余地もないくらい身体を使っていくのでちょうど良いかもしれません笑

明日の朝は雨が止んでいるといいのですが。。
ではまた。

2019/06/06
優先順位  
暑い日ですね。ただまだ真夏ほどの湿気はないので、暑さも気持ちよく感じます。今日のブログは昨日の続きです。

例えば水泳初心者のCさんに平泳ぎの泳ぎ方を聞かれたとして、いきなり競泳トップスイマーが行っている高度な技術Bを伝えるのはあまり良い方法とはいえません。Cさんが成長して後々技術Bが必要になる可能性はありますが、それを伝えることのデメリットの方が大きいことが多いように思います。ここでいうデメリットは、今必要でない情報にとらわれて成長が妨げられること。しかしCさんが水泳は素人でも物事を見極め優先順位をつけられる方であれば、技術Bについて伝えても大丈夫でしょう。大丈夫どころか技術Bを知ることで練習の明確な道筋を立てることもできるかもしれません。

大事なのは、

1. そのものの本質をとらえた優先順位
2. 伝える側が優先順位を整理できているかどうか
3. 伝えられる側が情報を整理できるかどうか

伝える側は以上の点を把握しながら情報を伝えます。ただ「これとこれとこれをやればいい」というのを伝えてしまうと、受け取った側の頭は情報を並列にとらえてしまい混乱してしまいます。そして結局一番の土台となる部分がちゃんと出来ていない、なんてことにもなってきます。人に合わせて伝える情報はチューニングしなければなりません。その人にとってベストに近い道筋を立てる。(「ベストな」ではなく「ベストに近い」と書きましたが、やはりこの点も難しいところで、何がベストと決めることは出来ないのだと思います。この辺の話はまた次回に。)

この道筋を立てる過程では、前回までのブログで書いた「教科書的なもの」がとても役立ってきます。自分で0から考えたものではなく、長い時間をかけて積み重なってきた先人の知識。長く多くの人に応用されてきた知識や技術はとても有用です。その中から目の前のCさんに有効だと思うものを優先順位をつけて選択します。なおかつCさんもその情報を整理できるよう工夫して伝えます。優先順位の高いものは伝える頻度を高くしたり強調したり工夫が必要になると思います。(僕も試行錯誤の段階ですが。。)

そして人に何かを伝える時は「教える」というよりは「シェアする」という感覚でいたほうがうまくいくことが多いようにも思います。上に書いた「ベスト」を決めることの困難さも関係してくるのだと思います。(この話もまた次の機会に書こうと思います。)

これ以上長くすると話がややこしくなりそうなので今日はここまで。次回以降ももう少し関連した話は続くかなと思います。

暑さに負けないようにお過ごしください。

2019/06/05
絶対的規範  
昨日までは「ら」抜き言葉も見方によれば長い歴史の言葉の変化の一部で自然なことではないかという捉え方もある、という話でした。

一方で昔からあるものを守りたい、残したいと思うのは当然で、古くからあるものと新しいもののせめぎ合いがあるのは当たり前の反応なのだと思います。古いものだけがずっと続いたり、逆に何でもすぐ新しくなってしまっては安定性と流動性のバランスがとれませんから。色々なことが両者のせめぎ合いの中で徐々に変化していくものだと思います。「ら」抜き言葉もその一つで、もはや変化は止められないものなのかもしれません。


そして今回のテーマは「ら」抜き言葉そのものではなく、その捉え方に移っていきます。「ら」有り言葉を絶対的に正しいルールとして人間がそれにただ従うのではなく、「ら」抜き言葉が生まれたことを自然な現象として捉えてその「なぜ?」を考えるという捉え方。

言い換えれば、規範が先に存在するのではなく、現象が先に存在する教科書的な考えが先に存在するのではなく、現象を分析し仮説を立てたのが教科書とも言えます。

わかりづらいと思うのでスポーツの話に置き換えましょう。

僕は水泳を教えていますが、よくこんな質問があります。

「平泳ぎの手はどう動かすのが正しいのですか?」

難しい質問です。というよりも答えづらい質問です。完全にこれが正しいという答えがないのです。平泳ぎをどう泳ぐべきかという唯一の教科書があるわけではないのです。

もちろん平泳ぎの泳法に関するルールはあります。こうしてしまったら失格だとか、競泳にもルールがあります。そのルール内でいかに速く泳ぐか、もしくは競泳でなければ、いかに効率よく疲れずに泳ぐかが上の質問でも問題になってくるのですが、絶対的にこうだという答えはないのです。

平泳ぎはだいぶ前から存在しオリンピック種目にもなっていますが、50年前と今とでは泳ぎの形が全然違う。タイムも比べ物にならないほど速くなっています。ここ4〜5年だけを見ても常に泳ぎは変化し続けています。

さらに同じ時代にあっても泳ぐ人によって泳ぎ方は異なります。同じ人であっても年齢によって泳ぎは変化します。

だからといって教科書的なものは必要ないかと言えば、そうではなく、めちゃくちゃ必要なのです。(「めちゃくちゃ必要」なんて言葉は文法的に間違っていると言われそうですが。)教科書がなければ先人達が研究したことが学べず、どんな分野でも一から自分で考えなくてはならないからです。短い一生のうちにそんな時間はありません。

そしてその教科書的なものがどう作られるかというと現象の分析が元になります。水泳でいえば、

1. Aという平泳ぎの速い選手がいる。
2. Aの泳ぎを分析してみると他の選手と違いBという要素を泳ぎの中で行っている。
3. Bの要素を細かく分析してみると、どうやら水の抵抗を減らすのに効果があるようだ。
4. 平泳ぎはBという技術を取り入れれば速くなる(という仮説)。

4が新たな時代の教科書的存在となります。このように時代によって教科書は移り変わるし、絶対的な規範はないのです。上記のBの技術もこれから廃れていくかもしれない。そこら辺も「ら」抜き言葉と同じように伝統と革新のせめぎ合いなのかもしれません。

そして問題はBの技術が必ずしも誰にでも当てはまるものではないということ。例えば水泳初心者のCさんが楽に長く泳げるようになるためにはBの技術は必要ないかもしれない。Cさんには他の教科書的な技術の方がより必要なのかもしれないし、もしかしたらCさんが自身の目的を果たすために自分自身の練習だけで十分なのかもしれない。

では先程の「平泳ぎの手はどうかくのが正しいのですか?」という誰かの質問に対し、

「正解はないのですから自分で考えてください。」

と突き放してしまうのかといえば、もちろんそんなことはしません。僕もインストラクターとしてなんとかしたいという思いはもちろんあります。

長くなりましたので今日はこれくらいにして、続きは次回に回そうと思います。

2019/06/04
「ら」抜き言葉〜その2〜  
昨日は「ら」抜き言葉も「行かれる」「行ける」などの"ar"抜き言葉の一種なのではないかという話でした。なので「ら」抜き言葉も時代による言葉の変化の自然な流れなのではないかというのが"ar"抜き言葉を研究する言語学者の見解のようです。「行ける」という表現に疑問をはさむ人は現在いないと思います。「食べれる」への批判もそのうちなくなるのかもしれませんね。

「なぜ"ar"が抜けるのか?」についてはなかなか答えを出すのが難しいところだと思います。ただ抜けることによるメリットはあります。助動詞「られる」には可能の意味だけでなく、受身やちょっとした尊敬の意味があります。「ら」抜き言葉はその区別をより簡単にする役割があります。


a)好き嫌いなく野菜も全部食べられる(可能)
b)せっかく育てた野菜が野生の猿に食べられてしまった(受身)
c)先生が野菜を食べられる(尊敬)(「先生が野菜を誰かに食べられてしまう」という間接受身ともとれますが。。)

上の文は状況を説明する語句が多いので、それぞれの意味の違いは母語話者であれば明確にわかると思うのですが、要素を動詞(助動詞「られる」を含んだもの)と目的語だけにしぼってみると以下のようになります。

a')野菜も食べられる
b')野菜が食べられる
c')野菜を食べられる

もはや判別が難しいですね。そもそも元のaの時点でも無理やり受身と解釈することはできます。a'になると尊敬の可能性も入ってきます。(aでも尊敬の可能性もアリかも…?)また格助詞「が」「を」が入れ替え可能なことも判別を困難にします。

ただここで「ら」抜き言葉を使えば動詞要素だけでもわかりやすくなります。

a")食べれる
b")食べられる
c")食べられる

b"とc"は判別できませんがa"は明らかに可能の意味ですね。このように「ら」抜き言葉のメリットも存在します。

こんなふうに書いていくと僕が「ら」抜き言葉を推奨しているような感じがしてくるかもしれませんが、別にそういうわけではありません。「ら」抜きを否定も肯定もしません。僕自身、日常生活で自然に「ら」抜き言葉を使っていることもあると思います。ただメールや手紙などの文書では「ら」抜き言葉は絶対に使わないようにはしています。理由はその方が無難だからです。「ら」有りと「ら」抜きが混同している今の時代には元々あった形を使った方が様々な場面でトラブルなく過ごせることが多いからです。今のところ教科書も「ら」有りが基準ですしね。

そう、この話は教科書的な考えが何たらかんたらというところから始まりました。「ら」抜き言葉を使う使わないは置いておいて明日以降はその辺りに話を戻していきたいと思います。

ともかく「ら」抜き言葉をただ教科書にあるルールから外れているとだけみなすのではなく、一歩引いたところから観察してみるとまた違った考え方もあるのではないかという点だけ伝えたかったのです。

ではまた明日。

2019/06/03
「ら」抜き言葉  
今回は3日ほど前から触れている「ら」抜き言葉についてですが、ヨガのホームページのブログでなんのことやらという感じですね。でもとりあえず話を進めていきます。

「ら」抜き言葉とは「見る」などの上一段活用や「食べる」などの下一段活用の動詞、カ行変格活用動詞「来る」に可能の意味を付け加える助動詞「〜られる」がついた時、「見れる」「食べれる」「来れる」とならずに「見れる」「食べれる」「来られる」となる現象を言います。「教科書的」には入るはずの「ら」が抜けてしまうことは現代の言葉の乱れなんて言われたりもします。みなさんは日常でどちらを使うことの方が多いでしょうか?

ただこの「ら」抜き言葉という現象、抜かれているのは「ら」じゃなく"ar"だった!なんてことが少し前に話題になっていました。
どういうことかというと、

「みれる」→「みれる」
のように「」が抜かれていると考えるのではなくて、

「mirareru」→「mireru」
というように"ar"が抜けていると考えるほうが自然ということです。

そもそも日本語をひらがなではなくアルファベットで分析する方が良いというのは、子音と母音をわけて考えた方が言葉全体の音を考える際には理にかなっているからだと思います。子音と母音が発音される仕組みが異なっているため、身体の構造に関係の深い音の変化などを分析する際には、子音と母音が複合したひらがなは使い勝手が悪くなってきます。

アルファベットはわかったけど"ar"じゃなくて"ra"が抜けてると考えてもいいんじゃないかという声が聞こえてきそうですが、"ar"が落ちたと判断する理由はいくつかあるようです。その一つが五段活用動詞に可能の助動詞がついた場合と比較した時の共通要素。

「行く」の可能動詞は「行ける」
でもご年配の方などは「行かれる」と言うことが多いですね。(年代でやはり傾向があると思うのでこう書きましたが個人差はかなりあると思います。失礼があったらごめんなさい。。)

アルファベットでみると、
「ikareru」→「ikeru」
こちらの場合は"ar"の前に"r"がないので明らかに"ar"が抜けているというのがわかります。

そして「行かれる」などの"ar"有り言葉と「行ける」などの"ar"抜き言葉の共存はもう何百年も前から起こっているそうです。そして元々は"ar"有り言葉だけが存在していたのです。そして現在、ほとんどの若者が「行かれる」ではなく「行ける」を使っていると思います。

こういった五段活用の動詞と照らし合わせてみると「食べられる」→「食べれる」などの「ら」抜き言葉も"ar"抜き言葉の一つとして捉えていいのではないかと話でした。

次回からは「ら」抜き言葉を通したものの見方を考えていきたいと思います。

2019/06/02


昨日はローランジからの後屈の下半身のポイントをお伝えしましたが、今日は上半身の使い方です。

しっかりとした下半身の土台を作った形でローランジをした後は、昨日書いた通りに背中全体を丸めながら上体を起こします。これは腹直筋(6個に割れる筋肉)を使うことで骨盤を後傾させ腸腰筋などの股関節の前を通る筋肉をストレッチするためです。

上体が床から垂直に上がるようになるまでは手はバンザイをせずにお尻の横に置いままでいいと思います。もし上体が上がるようになってきたら手の平を後ろ向きに向けて腕を耳の横まで上げます。そしてお腹には強い力を入れたまま胸の中心を天井に向けるように背中の上の方を反り始めます。

胸を反る時に腰も反り始めます。この時の腰椎への負担をなくすためにお腹の力も入れ続けます。おへそを背骨の方へ引きつける筋肉(腹横筋)も腹直筋も両方とも使います。腹筋でブレーキをかけながら後屈を行うことがポイントとなります。

手を耳の横に上げたあとの肩の使い方ですが、肩を後方に引きながら肩甲骨を背中側で寄せていきましょう。そうすることで腕が後方に向かいやすくなります。また胸椎(胸の裏側の背骨)を反りやすくします。

アゴを胸から離して首を反るのは上記の流れが終わってからで良いと思います。あまり早いタイミングでアゴを上げてしまうと首だけの後屈になってしまうことがあるからです。

以上の流れはこうしなければならないものではなくあくまで一つの参考例ですが、安全に後屈を行うためには段階を踏んで一つ一つの動きをクリアしていくのが良いように思います。急に最後まで行こうとせず自分の力を見極めながら行っていきましょう。

後屈のポイントまとめ〜上半身編〜
・お腹でブレーキをかけながら胸椎、腰椎を反る
・鎖骨、肩甲骨を動かして肩の位置を後方へずらす
・上げた手の平は後ろに向ける(肩関節の外旋を促す)
・アゴを上げるのは最後(上げなくても良い)

ところで昨日のブログに登場させた「ら」抜き言葉ですが「上げれない」と「つけれる」でした。

「ら」抜き言葉についてはまた明日のブログで。言葉と身体の動かし方、まったく関係ないように思えるかもしれませんが、ものの考え方の軸に繋がる部分かなと思いますので、ぜひ「ら」抜き言葉についても考えてみてくださいね。 

2019/06/01


昨日の「ら」抜き言葉の続きはまた今度書きますが、今日は今朝のアナトミック骨盤ヨガで練習した後屈についてです。

アナ骨では脚を前後させたローランジというアーサナから上体を起こす後屈を行います。(動画は一連の流れです)

その際にまず大事になるのが骨盤を後ろに傾けながら(恥骨を前の方に押し出しながら)上体を起こすことです。そうすることでまずは腰を反らずに後ろ脚の股関節の前側を通る筋肉を伸ばすことに集中します。

そのためには後ろ脚の膝はなるべく曲げないように上体を起こしていきたいところですが、相当な柔軟性がないと上半身を上げれないため、膝に多少の緩みをもたせてあげてかまいません。(動画の後屈でも後ろ脚の膝は曲がっています。腸腰筋の柔軟性が高まってくれば後ろ脚の膝がまっすぐにできるようになってきます。)

そして前脚の膝は上体を起こす際にも90度の角度を守ります。上体につられて膝が後ろに引かれないように慎重に動いていきます。お尻も高くならないようにローランジのままの高さを保ちます。

このようにまずは下半身の使い方をしっかりさせることで後屈の土台が作られます。骨盤の前傾と後傾の動きの区別をはっきりつけれるようになることで安全で気持ちのいい後屈ができるようになります。

ローランジからの後屈のポイントまとめ〜土台編〜
・前脚の膝の位置は動かない
・前脚側のお尻を後ろに引く力をかけ続けて骨盤の左右の位置をそろえる
・後ろ脚の膝はまっすぐにするよう努力はするが最初のうちは緩ませておいてよい
・自分のおへそをのぞき込むように背中と腰をまるめながら上体を起こす(恥骨とみぞおちの距離を縮めながら起こす・動画のフォームよりも背中を丸めた方が骨盤後傾を意識しやすい)

ちなみに今回のブログでは「ら」抜き言葉をあえて2カ所で使っています。どんな印象を受けるでしょう?

では後屈と「ら」抜き言葉の続きはまた次回に。明日のHIP JOY YOGAでも後屈のアーサナはいくつか登場しますのでぜひ参考にしてみてください。

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