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東大生活物語 第八話「意地のスポーツテスト」

2020/10/23
東大生活物語 第八話「意地のスポーツテスト」
こんにちは。一昨日スタジオに言ったらハロウィーンの飾り付けがしてありました。去年のハロウィーン当日は渋谷にいましたがものすごい警察官の数でした。一昨年が荒れましたからね。あれからもう一年。今年はまったく状況が違います。渋谷区長が「ハロウィーンは渋谷に来ないで」と会見をしたそうですね。毎回ものすごい人出ですから仕方ないですよね。

そういえば大学に入ってから一度クラスのメンバーでハロウィーンパーティーをしました。僕はそれまで仮装をしたことがなかったのでどうしようと思い、何を血迷ったか弟から高校時代の学ラン借りてパーティーに向かいました。高校生のコスプレって何なんでしょうね...?

今年は「鬼滅の刃」のコスプレをする人は多いでしょうね。息子の幼稚園にすら何か細長い物をくわえた禰豆子で溢れています。意外と竹が手に入らないのでしょう。手に入っても幼稚園児の口のサイズに合わないことがほとんどでしょう。

そんなことはさておき今日も東大生活物語始まります!

前回の話↓



東大の一年の時の必修科目には体育がありました。体育大学ではない大学に体育のイメージはなかったので少し意外でした。でも身体を動かすことは好きなので体育の時間は好きでした。105分授業でずっと座っていることが多かったので身体を動かせる時間は良いリフレッシュになったのです。

そして入学してから割とすぐにスポーツテスト(体力測定)がありました。体育の時間を使って前屈やジャンプ力の測定を測定したり、反復横跳びの回数を記録したりするのです。

当然僕は張り切っていました。

仮にも水泳インストラクター。そこらの10代の若者に負けるわけにはいかないと思っていたのです。

そんな想いを胸に28歳学部生は頑張りました。だいたいの種目で平均よりだいぶ上の良いスコアをとれていました。

そして最後の腕立て伏せ測定。回数を競...ではなくて測定する種目です。

ルールはというと、
・「ピッ、ピッ」と規則的になるタイマーの音に合わせて腕立てをする。
・肘はしっかり90度くらいまで曲げなくてはいけない。
・タイマーの音に対して動きが遅れてしまったり姿勢が崩れてしまったら終了。

けっこう厳しいルールです。当時は今みたいにバリバリ自重で鍛えていたわけでもないので自分がどれくらい腕立てができるかわかりませんでした。それでも65回を目指しました。なぜかと言うと65回以上できれば一番上のスコアがつきその時点で終了だと定められていたからです。

(65回...かなりきつそうだけど気合いでなんとかできるんじゃないかな。。)

漠然とそんなことを考えながら腕立てスタート。50人ほどが一斉に開始します。生徒同士でペアを組んでもう一人が姿勢などをチェックします。

始めてみるとタイマーの「ピッ、ピッ」が意外と速いのです。かなり注意してテンポを保たないとすぐに遅れてしまいそうです。

すぐに10回が過ぎましたが、もうすでになかなかきつい。チャトランガに苦労している人はわかるかもしれませんが腕立てって少ない回数でも辛いんですよね。案の定10回前後からリタイアする人がけっこう出てきました。

そして20回。もうかなり人が減っています。

そして30回。このあたりで僕の胸も限界に近づいてきました。筋肉の収縮速度が追いついていきません。でもまだ精神力で頑張れそう。

そして40回。もう胸と腕と肩がパンパンです。しかしまだ数人残っています。ここでくじける訳にはいきません。

そして50回。周りを気にする余裕はありませんでしたがほぼ人が残っていないようです。でも65回まであと15回。周りのクラスメイトも「こうきさん、がんばれ」と応援してくれています。なんとかそこまで。。

しかし59回目。身体が地面に崩れ落ちました。もうどんなに頑張ろうとしても身体は動きません。

(65回はいかなかったけどかなり健闘したな。)

と思いながら顔を上げるとなんとまだ続けてるやつが一人いました。そして一番上のレベルの65回までやりきっていました

それは同じクラスの男の子、Kでした。Kは僕と同じで競泳経験者。しかも語学が得意で7カ国語くらいを同時に勉強している秀才でした。実はこのKは後々僕の所属していた競泳マスターズチームにも入ることになります。なんだかかなり縁のある子だったのです。

そしてその当時は想像すらできませんでしたが、去年生まれた僕の長女にはなんとKの名前をそのままつけました。(男の子にも女の子にも使えそうな名前でした。)

さて、そのKはクラスで1、2位を争うほど頭も良くて身体能力も高かったのですが少しズレてるところもありました。彼はその年のハロウィーンにメイド服で女装をしてマーク下で2時間も突っ立ってたそうです。女装はいいとしてなんで誰も誘わなかったのか...?

彼曰く「マーク下にいれば東大生の知り合いに誰か会えると思った」そうです。結局誰にも会わなかったそう。。そこで撮った自撮り写真を後々僕に送ってくれました。

なかなかみんなクセがつよい...!!


To Be Continued...(毎週金曜日連載)

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