東大生活物語では先週と昨日と2週に渡って大学一年時の催眠術体験について書きました。そこで一つ言い忘れていたことがあるので今日は補足です。
催眠術をかけられた僕たちの多くが持った疑問の一つが、
催眠は解かれなければずっと続くのか?という疑問。
心理学の授業に来た催眠術師(催眠の研究家)は学生にかけた催眠術を一回一回合図を使って解いていました。
催眠にかかってイスから立ち上がれなくなっていた学生は解かれた瞬間から立てるようになり、「10-6」ができなくなっていた学生は再び「4」という概念を思い出したようでした。
しかし、もし催眠術師が催眠を解かなかったら?ずっと金縛り状態のままイスから立ち上がれず、小学校の算数問題もできないまま生きていくのでしょうか?
答えはNO。
実は人からかけられた催眠は基本的に時間が経てば解けるそうです。
人によって催眠のかかり方は全然違うのでみんなが同じ時間で解けるわけではありませんが、少なくとも授業が終わって講堂から出て行く頃にはほぼ全員が解けているてあろうと言っていました。
しかし稀に催眠状態が長続きしてしまう人がいるので催眠術師はかけた催眠をしっかり解くのがマナーだそうです。
なるほど、僕がYouTubeで見つけた催眠動画も催眠を解くところまで動画になっていましたが、もし催眠を解かれなかったとしても10分もすればおそらく瞼が開くようになっていたのでしょう。
結局は自分の脳が自ら起こしていることなので、その行動が自らに必要のないことだとわかれば自然に解除するのです。目が開かないと生活しづらいですからね。
人間の脳の可能性が垣間見えるような奥の深い世界でした。