昨日はカブトムシの幼虫が一ヶ月の間にほとんどいなくなってしまってショックだった話でした。でも残っていた幼虫の成長には目を見張るものがあるのです。
カブトムシの幼虫は土を食べて大きくなります。遺伝子に土を食べて大きくなれと組み込まれていますので(たぶん)、どの幼虫も土を食べることの一点張り、どんどん成長します。やることがシンプルであればあるほど成長の度合いが大きいのです。
それに比べて人間は土を食べる以外にもやることがたくさんあります。(※そもそも土はあまり食べませんね。)また人間の成長というのは単に身体を大きくさせることだけではありません。人間的成長は単なる身体的成長よりもやや複雑です。ただでさえ「どうやったら自分は成長できるのか?」という問いは難問なのに、その上やることがたくさんあると気が散ってしまいます。やることが限られている場合よりも成長の度合いが下がることがあります。
単純さは強さにも繋がる可能性があります。土だけ食べる、とまではいかなくてもなるべくシンプルで、かつ直向きでいたいものです。
…僕は幼虫を見ていったい何を考えているのでしょうか。