夏休み中、次男(年長)に届いた幼稚園の担任の先生からの暑中見舞いのハガキ。
その手紙に対するアンサーとして次男が一生懸命書いた文章。
「〇〇せんせい、ありがうと」
隣り合った文字が鏡文字になると言語成分が変わらないまま順番だけが逆さになるという悲劇と喜劇。
単発の鏡文字だけだったら「逆さになっててかわいいね」だけで済んだのに「と」と「う」という造形の似通った文字が並んでいたばかりに起こった奇跡の物語。
いや、違う。もしかしたら鏡文字だと思っている自分の方が間違っていて、初めから「ありがとう」は「ありがうと」だったのかもしれない。
確かに考えてみれば言語は時代に呼応して生き物のように形を変えていく。
「雰囲気」はもはや「ふんいき」ではなく「ふいんき」として市民権を得ている。
だから同じように「ありがとう」は「ありがうと」として存在を認められていてもおかしくはない。
確かに口に出してみても違和感はない。
ありがうと。
いつもくだらないブログを読んでくれてありがうと。
眠気でうとうとありがうと。
そうか、初めから「ありがとう」ではなかったんだ。「ありがとう」だと思っていたのは夢だったんだ。次男は最初から正しかったんだ。僕が認識していた世界の方が間違っていたんだ。
そんなことに気づかせてくれてありがうと。
ポルトガル語で言うとオブリガード。カステイラと一緒だね。
・・・
んなわけあるかっ…!!!
危うく妄想に飲み込まれるところだった!
お付き合いいただきありがうと!
もう治らないね。
ではまた次回!!