感情の波や情動といったものは誰にでもあります。そういった心の変化というのはある種身体的な反応と同じだと言えるかもしれません。暑ければ汗をかき、寒ければ鳥肌が立つ。
同じストレスを受けても感情の変化が少ない人もいれば、ちょっとしたことで怒りを爆発させてしまう人もいます。その違いは寒さに強い弱いがあるように様々な要因があるでしょう。遺伝的要因、栄養状態、神経伝達物質の分泌バランス、血流の状態など。
感情の起伏が激しい人でもどん底の時の最悪の感情は永遠には続きません。全身の細胞の状態が一瞬一瞬で常に変化しているのと同じで今ある情動は必ず過ぎ去ります。
今の感情だけが自分のすべてではない、そのことを知っているだけで救われることもあります。一瞬間を置いて、一度目を閉じて、一回深呼吸するだけで最悪の日の最悪の感情も切り抜けられることもあります。
もちろん根本的な解決には時間をかけなければならないことの方が多いです。感情に流されない心身をつくるために、人によっては薬や酒を断ったり、今の環境から抜け出したり、身体を鍛えたり。長期的な努力が必要となります。
それでもまずは知っているだけでその一瞬を防げることはあるのです。
子供を持つ親としても今朝の登戸の事件はただただ悲しいです。