先日のオンラインレッスン時にS君が、
「腸腰筋をたくさんストレッチした次の日は身体の調子が悪い。やる気も出ない。」
みたいなことを言っていましたが、まさにその通りで筋肉は伸ばし過ぎると身体にマイナスな影響があることもあります。
特に柔軟性が上がりやすい人にはその影響が顕著なようです。だから僕は夜寝る前などにストレッチはほとんどしません。次の日の調子が悪くなるからです。
「ストレッチ=身体に悪い」というわけではありませんよ。タイミングや程度や方法が大切なのです。
例えばスポーツ前の静的ストレッチ(じっくり時間をかけて筋肉を伸ばすストレッチ)はあまりオススメできません。筋肉が縮む力が弱くなって身体のキレがなくなってしまう可能性があるからです。なので運動前は動的ストレッチ(反動を使ったストレッチ)や単にウォーミングアップを行うことが一般的です。
伸ばすにしてもその後の筋肉の動きを阻害するほどストレッチをかけてしまうのはあまり得策ではないかもしれません。
S君の場合は身体への力のかけ方が上手ではあるので、後屈時に際限なく腸腰筋にストレッチがかかってしまうのですね。(特にハイランジ後屈やアンジャネーヤ—サナ。)彼も筋肉が伸びやすいタイプではあるので次の日まで響いてしまうのでしょう。(そろそろ加減を覚えてほしいものですが。。)
「ストレッチは可動域の改善をもたらし身体機能を上げる一方で、やりようや体質によっては副作用をもたらす」ということを認識するのが大切かもしれませんね。
あとは無理してストレッチをすると筋肉だけでなく靭帯などの結合組織も必要以上に伸ばしてしまうこともある、ということも頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
あとは自分の体調をしっかりと観察してみましょう。強くストレッチをかけて調子の良い所もあれば、ストレッチし過ぎると不調を招く箇所もあると思いますよ。
お茶の間の人気者「ストレッチマン」が不健康だったらショックですけどね(笑)