9月ですね。毎回疑問なのは「どうして人間は時の流れの速さに慣れることができないのか?」という点。今日は急に肌寒く、秋の雰囲気が蔓延しております。
さて、昨日のオンライン人体講座では「リンパ系」についての話をしました。その時に意外と反応があったのが、「むくみ」の原因についての話でした。
みなさんは身体のどこかが浮腫んだりすることはありますか?
「むくみ」は筋力不足やミネラルバランスの崩れなど、様々な要因で起こり得ますが、意外と知られてないのが「タンパク質不足」によるむくみ。
そもそもむくみとは細胞と細胞の間に必要以上に水分(間質液、組織液)が溜まった状態のこと。本来は血管やリンパ管に回収されていくはずの水分が取り残されたままになっている状態です。
そして血管やリンパ管に水分が正常に流れ込んでいくためには「アルブミン」というタンパク質が必要なのです。適度なアルブミンが血漿中にあることで、血管内外の水分量が調節されています。これは浸透圧によるものです。逆にアルブミンの量が不足すると水分が外側に流れ出てしまい、むくみが起きます。
アルブミンはアミノ酸が600個ほど連なったものであるので、あまりに口から摂るタンパク質の総量が少ないとアルブミンも不足します。その結果血管やリンパ管内外の水分量が崩れてむくみが起きてしまうのです。
こんなとこでもやはりタンパク質は大切。
むくみとタンパク質の関係は意外だった人もいるのではないでしょうか?
もちろん原因はタンパク質不足だけではないですが、むくみに悩んでいる方はこの辺りの可能性を探ってみるのもいいかもしれません。
ということでまた次回!!