今日は朝のアナ骨が終わった後水泳の仕事で秋葉原まで行ってきました。なかなか普段行くことのない場所です。
秋葉原には何年か前に海外の友達の観光案内で行ったきりだった気がします。今日街を歩いてみてその時の思い出が蘇ってきました。特にあの場所に行った時の思い出。。
そう、、
メイドカフェ。
なかなか自分だけでは入る勇気の持てない場所。ヨガスタジオのさらに上の上を行く異空間。勇気を出して海外の友達を連れて行きました。カフェに入るなり初めてなのに「お帰りなさいませ、ご主人様。」とメイドさんが出迎えてくれました。そこは新世界でした。
入った後に気づいたのですが、観光に連れてきた友達は日本語を話せないのでメイドさんとの会話はほとんど全部僕がしなくてはならない状況でした。なので友達の頼みたい「ぴよぴよひよこライス」や「あちゅあちゅラテ」なんかも全部僕が頼むことになりました。当時はまだヨガも始めていなかったのでさすがに呼吸が乱れ、心臓の鼓動も速くなっていました。
一番ハードルが高かったのは、オムライス(ひよこライス)にメイドさんがケチャップでお絵描きをしてくれる時に一緒に手でハートを作りながら「もえもえキュン!」と言って愛情を注がなければならなかったこと。その時、人の顔が本当に熱く赤くなることを知りました。初めての経験でした。
ただ最初は恥ずかしかったカフェも後半になると不思議と楽しい気分になってきました。人間には適応能力があるのです。そして帰りの際にはメイドさんに「いってらっしゃいませ、ご主人様。」と声をかけてもらいました。そうか、ここが帰る家なのか。。
「いってきます。」
春の訪れを告げるような風が吹き抜ける午後の秋葉原。やわらかな陽光が心の奥をくすぐります。僕は未だ帰る約束の果たせない故郷(いえ)に想いを馳せながら仕事に向かいました。