今日は少しヨガとは関係のないお話です。
昨日のレッスンで話題にのぼった「美尻」という言葉ですが、RSYに来てくれるお客様の中でも読み方が割れています。「びしり」だったり「びじり」だったり、もしくは「びけつ」だったり…
おそらく「びじり」と読むのが一般的ということになると思います。そもそも「美尻」という言葉は昨今のフィットネスブームの中生まれた造語だと思うのですが、そんな新しい言葉でもなぜ「びじり」と読むのが正しいと決めることができるのでしょうか?
言語にはその言語の特徴があります。音の特徴、文法構造の特徴などです。日本語にも日本語の特徴が当然あります。
日本語の音に関する現象の中に「連濁」(れんだく)と呼ばれるものがあります。これは2つの語が結びついて1つの言葉になる時に、後ろに来た語の頭の部分に濁点がつくというものです。例えば、
草(くさ)+花(はな)=くさばな
歯(は)+車(くるま)=はぐるま
などがその例です。
そう、基本的に日本語では2つの語が複合すると後ろの語頭が濁るので「びじり」となります。「『びじり』となります」とも言い切れないのですが、とりあえず「びじり」ということにしておきます。
しかし、
「美形」は「びげい」ではなく「びけい」
「美肌」は「びばだ」ではなく「びはだ」ですよね。
なぜなのでしょう?
日本語では複合語において「連濁」という現象が起きると説明してきましたが、それが起きない条件はいくつかあります。どんな条件があるのか一晩考えてみましょう。「美肌」ではなく「卵肌」で考えたり、「美」がつかない他の言葉で考えてもかまいません。
ヨガとは全く違う方向に行ってしまいましたが、たまには僕達の使っている言葉について考えてみるのもおもしろいかもしれません。
ではまた次回のブログかレッスンで。