やる気やモチベーションといったものは何かを続ける上で重要な要素になってきます。今までにやる気が続かず何かをやめてしまったことなどありませんか?よくよく考えてみれば、
やる気が上がらず物事を続けられないというのは当たり前なことなのです。人間は本能的に快適さを求める生き物で、心身を快適に保って生きていたいと無意識に思っています。やる気が出ない物事をやり続けることは苦痛であり自分を傷つけることになります。
だからといって楽なことだけをやれというのではありません。仕事やスポーツや勉強、子育てなどありとあらゆる事ではむしろきつい事の方が多いように思います。ではなぜきつい事でもやる気を保って取り組むことが出来るのか?その理由は多くの場合きつい事をやった先にある快適さを知っているからということになります。人や状況によって「快適さ」は達成感であったり報酬を受け取る喜びであったり、もしくは安心感であったりします。
この「快適さ」を知っているか知っていないかで同じ事をするにもやる気の差が出てくるのだと思います。ではこの「やる気」は精神的なもので「やる気」があまり出ない人は心が弱いのでしょうか?(ここでは心の正確な定義は置いておきます。)実は心の問題ではないのです。
心ではなく身体の生理機能が弱っているのです。「やる気」が出る出ない、そして物事が続く続かないというのは心ではなく身体が原因です。例えばその大きな原因の一つとして神経伝達物質というものがあります。その中に「やる気」に深く関係のあるドーパミンという物質があります。何かを成した後に訪れる「快適さ」を知っているかどうかが「やる気」を出すのに重要と先に述べましたが、この過程でドーパミンは重要な役割を担っています。何か自分にとって重要なこと(快適さ)が起きそうな時ドーパミンの量は増加します。そして「やる気」を引き上げ行動を促します。または行動している時の認知能力、行動した後の快感そのものもドーパミンと深い関係があります。
ではこのドーパミンを増やすことは可能なのか?今分泌量の少ない人でも増やせるのか?訓練次第で増加すると言われています。小さな成功の体験を積み重ねて毎回達成感を感じることにより放出量が増えていくのです。何かを達成した自分を肯定することでドーパミンの回路が発達し、常に「やる気」も出てきます。「出来なかったアーサナ(ポーズ)がとれるようになった」「今日も90分のヨガクラスをやりきった」などを積み重ねるごとにどんどんやる気も増していくのです。もちろんその「やる気」はヨガ以外のことにも応用できます。例えば朝一番にヨガをすれば一日中やる気を保ちながらやりたい事に取り組めます。
今回は「やる気」をテーマにドーパミンの1例を取り上げましたが、他にも多くの神経伝達物質があります。やる気に関与するものも中にはあります。ドーパミンだけではなく他の物質とのバランスも大切になってきます。それらの物質の複合的な効果が今の気分や意欲、行動を作り出しています。ヨガを続けているとエネルギーが溢れる身体に変わっていく、というのにも筋力や柔軟性の向上だけでなくこの神経伝達物質が大きな役割を担っているのでしょう。
やる気が続かないのは自分の心が弱いからだと思ってしまっている方もいるかもしれません。しかし本当はそうではなく方法さえわかれば自分のやりたい事を、さらに今はやりたくないと思っている事でさえも積極的に行うことができるようになっていくのです。RSYヨガ教室では「やる気サイクル」が活性化するようにヨガを行っていきます。何度か教室に通うと日常生活の気分の変化にも気づくかもしれません。
無理して何かを続けることはもう終わりにしませんか?