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1.今の自分の始まり~子供時代~

ここでは「略歴」よりも少し詳しく僕の今までの人生について記します。自分の人生を人に伝えるのは少し恥ずかしくまた難しくもあります。しかしヨガ教室を始めるに至った今の自分の根底はこれまでの人生にあると思うのです。一人でも何かを感じとってくれれば幸いです。

 


東京都稲城市の隣、多摩市で生まれ育ちました。幼稚園の頃には水泳教室に通い小学校低学年の時にはスイミングクラブの選手コースで競泳を始めました。しかし生まれつき身体が弱く不安定でよく体調を崩しては学校や競泳の練習を休んでいました。まだ小学生でしたが腰痛や背中痛にも悩まされ、説明し難い原因不明の症状もありました。小学校で周りの友達がいつも元気なのを見て、「何でみんなこんな元気なんだろう?」と疑問を持っていたのを覚えています。身体が弱いがゆえにその頃から常に自分の身体の中を繊細に意識して生活していました。また当時「元気」への憧れを強く胸に抱いていました。思うとこの頃からの身体へ意識を向けるクセが今の自分に強くつながっていると感じます。


身体には不安しかありませんでしたが、それでもなんとか「精神力」で体調をごまかしつつ学校も通い競泳も続け受験もして高校に通い始めました。しかし身体の状態に見合わない「精神力」は長くは続かず、高校の1年も終わらないうちに体が思うように動かなくなり学校を長い間休むようになりました。そのずっと前におそらく限界を超えていたであろう身体は休んだからといって回復するものではなくどんどん悪化し次第に動けなくなってきました。先生方の尽力で3年生まで(ほぼ反則技で)進級させてもらえましたが結局再び登校することはできず自主退学することになりました。この時少し悲しかったとは思うのですが自分の身体の辛さに精一杯で退学したこと自体への感情はあまりありませんでした。

 

その後は体調に合わせて簡単なアルバイトをしたり、体調の落ちる時期には半分寝たきりだったりの生活を繰り返します。周りの友達が一番元気に活動していた20歳前後の頃が肉体的にも精神的にもどん底だったように思います。身体の弱り具合として印象的だったのは靴下を自分で履くことができなくなってしまったことです。(股関節周りが相当弱ってしまったのですね。足を自分側に引き寄せることすらできなくなってしまいました。)またお風呂に入っただけで体力を激しく消耗し何日間も動けなくなってしまうことも多々ありました。この時期くらいから身体の中でも特に下半身や股関節に意識を持ち始めました。「人間は脚から衰える」というのは誰もが知っていることかもしれませんが、若くても例外ではないことを身を以て知りました。

 

実際に靴下がはけない頃のお尻や脚の形は悲惨なものでした。それに下半身の力が衰えるのに連動して精神的な面も不安定になるのを実感しました。今とは違い当時は身体や心の仕組みなどに関して多くのことを知りませんでしたので本当に真っ暗闇にいたように思います。しかしながら常に自分の身体に向き合わなければならない状況にいましたので、だんだんと自己分析を深めていきます。そしてこのどん底の時期から「下半身=心身のバイタリティ」という考えを重要視するようになってくるのです。

 

ところで23歳も過ぎた頃になってやっと「脳脊髄液減少症」と診断されました。物心ついた頃から身体が辛かったのですが、それまでは特に病名をもらったこともなく血液検査なんかでも「異常なし」と言われていました。現代医学では検査に異常がなければ「健康そのもの」とみなされる傾向がありますから、身体の調子が悪いのは心が弱いからなんて言われてしまうこともあります。ですので当時は自分に病名がついたことをとても嬉しく思いました。名前がついたことで自分の立場(社会的なものを持っていないと思っていた状況)が認められたような気もしました。そしてその病気の複数回の手術とともに体調も上向きになってきました。しかしながら弱り切ってしまった全身を根本から元気にしていくには能動的な自分の努力が必要でした。そして下半身に注目し研究して自分を元気にする(=バイタリティを上げる)方法を模索しました。この時期の探求は後に人のためにも役立ってくるのですが当時はただ自分のためだけに必死で努力しました。


弱り切った下半身、さらには全身を変えていくのはとても難しく失敗も繰り返しましたが、全体として体力は上り調子になっていきます。だんだんと普通に近い形で生活できるようになってきました。やはり股関節を中心とした下半身の機能に焦点を当てることが一番の効果を生み出しました。また栄養面からのアプローチも行っていきました。25歳を過ぎて再びアルバイトや水泳のパーソナルトレーナーとしての活動が少しずつ出来るようになってきました。

 

この頃から、止まっていたと思われた人生が動き出し、後の転機につながっていきます。

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