今日は穏やかな天気ですね。こんな日が続くといいなと思いますがそうもいかない。昨日喫茶店で作業をしている時はずっとクリスマスソングが鳴り響いていました。どんどん冬は深まるのです。ハロウィーン、クリスマス、大晦日と色々な文化のイベントが続く日本。なかなか器用な国ですね。
さて、今日は金曜日。東大生活物語の日です。今回の話は前回の続きで催眠術の授業に関してです。催眠術のクラスなんていうとホグワーツにでもありそうですが、それは決して魔法ではありません。結局は脳の悪戯、もしくは潜在能力なのです。まあ僕からしたら人間の脳の力も魔法みたいなものですが。
みなさんも機会があれば催眠術を体験してみてくださいね。(悪徳催眠術師ではない所で)
前回の話↓
催眠術師の合図で握りしめた手が開かなくなってしまった僕はとても驚いていました。それは金縛りに似たような感覚でいくら力を入れても動かないのです。焦って左を見ると隣に座っていた子の手は開いていました。まさか、自分だけ?と思い右隣を見てみるとそこに座っていた子の手は握りしめられたままもがいていました。
よくよく周りを観察してみるとだいたい半分くらいにこの催眠術が効いていたようです。自分だけでなくて少し安心しました。
そしてさらに催眠術の誘導は進んでいきました。今度はその握りしめた手側の肘をまっすぐに伸ばして自分の腕が硬い木の枝になったことをイメージしてほしいというのです。僕はその通りにイメージをしました。そしてカウント、、
「3、2、1、0!パチンッ!もうその肘は曲がりません。」
(いくらなんでも肘は曲が・・・)
(らない・・・!!!!)
何と今度は自分の肘が曲がらなくなってしまいました。いくら力を入れて肘を曲げようとしてもどうしても曲がらないのです。前腕に血管が浮くくらい力が入っているのですが1ミリも動かない。。
そして右隣を見てみると、さっき手が開いていなかった男が鼻息をフーフー言わせながら曲がらない肘と格闘していました。
(やっぱり最初のにかかってた人はかかるんだ。。)
催眠術実演前に聞いた話によると一度簡単な催眠術にかかるとその後は他の催眠術にもかかりやすくなるそうなのです。逆に最初のにかからなかった人は肘を自分の意思で簡単に曲げていました。
そして再び僕は自分の肘に意識を向けて何が起こっているのかをよく観察してみました。すると少しおもしろいことがわかりました。
どうやら使っている筋肉が違うようなのです。肘関節を曲げる主力筋は上腕二頭筋ですが、どうも他の筋肉に力が入っていて二頭筋がうまく働いていないようなのです。自分の表層的な意識の指令が伝わらず、自ら誤った命令を筋肉に発している様でした。
まさになかやまきんに君の「おい俺の筋肉!おい俺の筋肉!やるの?やらないの?どっちなんだい!やーーーらない!!」といった具合です。(違うか。)
とにかくその後試された数種類の催眠術に僕はもれなく引っかかってしまいました。
しかし唯一かからなかった催眠術がありました。それは「口の中に氷砂糖を舐めてるかのような甘い味がしてくる」というもの。この催眠術には会場のほんの一部の生徒しかかかっていませんでした。おもしろいですね。
そして一連の催眠術が終わった後は会場の10名ほどの生徒がステージ上に上げられてもっと強力な催眠術にかけられていました。その中には入学時の自己紹介で大ウケをとった女の子、Mの姿もありました(
東大生活物語 第三話「物理的」)。
ステージ上では端から見ればヤラセだろ、と思われるような催眠術に学生達が次々とかけられていました。イスから立ち上がれなくなったり、強過ぎる暖房の前にいるように暑さを感じたり、逆に寒さで震えたり。。
さらにおもしろかったのは特定の数字が頭から消えるという催眠。例えば「4」という数字が頭から消えてしまった学生は1から10までの数を数えさせられた時に「1、2、3、5、6、7、8、9、10」と「4」を飛ばして数えていました。そして東大生なのに「10−6=」の問題に答えられずに黙ってしまいました。
催眠術恐るべし。。犯罪なんかに使われたらヤバ過ぎる・・・
そんなこんなで衝撃的な催眠術(心理学)の授業は終わりました。この授業で学んだのは催眠術にかかる人はめちゃくちゃかかるし、かからない人は全くかからないということ。
それからというもの「イッテQ!」なんかでタレントが催眠術にかけられる度に僕は深く頷いています。全くかからないタレントがいるのも頷けます。
さて、僕はその後YouTubeにアップされている音声とグルグル回る画像のみの催眠術動画を観てみたところ瞼が開かなくなり非常に焦りました(笑)
To Be Continued...(毎週金曜日連載)