こんにちは。今日も暑くなりました。9月に入ってから涼しくなったり暑くなったり忙しいですね。うちの次男(2歳)は涼しい日には外を駆け回っているのですが、今日みたいな暑い日は一歩も歩かず「抱っこ抱っこ」モードです。自分に正直に生きていますね。
さて、先週で長く続いた東大受験物語が終わり、今週からは新たに東大生活物語が始まります。現役高校生の10コ上の28歳で初の大学に進学した男から見た東大とはどんなものなのか...?毎週少しずつ紹介していきます。それが終わったら東大休学物語にでもなるのか?という疑問はさておき本編に入りましょう。
前回の話↓
長いようで短い受験生活が無事合格という形で終わり、安心したのも束の間、今度は入学準備をしなければなりません。不備があっては大変と苦手な堅苦しい書類もちゃんと読み書類での手続きをこなしていきます。そして3月の後半には駒場のキャンパスで健康診断や入学相談会みたいなものに行われました。
相談会では現役の東大生(つまり年下の先輩方)が大学生活の疑問に答えてくれたりします。高校にもまともに行ってない僕からしたら単位制というのも初めてで、いまいちよくわかっていません。仕事と大学を両立させるためには授業スケジュールの組み方が鍵になるので、わからない所はしっかりと質問しました。
そこで面白かったのは、年齢問題。質問を答えてくれるのはだいたい20歳前後の若い子達なのに話を聞いているとしっかり先輩に見えるのです。どこの世界でもそうですよね。その世界で経験のある人は大きく見える。年齢は関係ありません。先輩です。そして話し方が論理的です。
もう一つ面白かったのは、その先輩方から僕が全く年上に見られていなかったということ。これは「若く見られた」と喜ぶべきなのか、「未熟に見られた」と嘆くべきなのか。まあ見た目の年齢判断は難しいですからね。僕も全然他人の年齢はわかりません。そこに「新入生はだいたい現役高校生か、もしくは1~2年浪人した人だろう」という先入観が入るとさらに見極めが難しくなります。
よく見ると肌の質感が全然違うんですけどね。18歳の肌は輝きを放っています(笑)。
さて、その説明会で学んだことは「最初の学期に調子に乗って授業を詰め込み過ぎると後で痛い目見るよ。」ということでした。入学直後はいわゆる「4月病」といって予定を詰め込む人が多い。ただ5月あたりになって浮かれ気分が冷め始めた頃に、自分のキャパをオーバーしたスケジュールに気づき鬱になる、といった具合だそう。
(なるほどな、周りの雰囲気に流されないように自分のペースを守らなければ仕事も大学もダメになるな。。気をつけよう。)
なぜ気をつけなければならないかというと東大独自の進学振り分け(通称「進振り」)というシステムがあるからなのです。入学する時には全員教養学部所属、駒場キャンパスで2年生まで過ごします。その後、2年の中頃の「進振り」でそれぞれ進学する学部を決めます。(法学部、経済学部、文学部など。)
そしてその進振りには成績が必要なのです。セメスター(学期)毎にそれぞれの科目で成績(100点満点)が発表され、その平均点によって自分の希望の学部に進学できるかどうかが決まってきます。高ければ高いほど選択の幅が広がるのです。
つまり調子に乗って1年生の最初の学期に授業を取り過ぎるとテスト勉強やレポート作成が追いつかず2年の進振りに響いてしまうというのです。
(なるほどな、進振りか。覚えておこう。)
(「4月病」というワードも覚えておこう。)
(自分が案外若く見えるというのも覚えておこう。この先使えるかもしれない。)
そんな学びをして、その説明会を後にしました。
さて、3月末から4月頭までの慌ただしいイベントの数々。その数日後には学部ガイダンス、そして自分が所属するクラスの顔合わせが控えていました。多少は若く見られるおじさん大学生は10代の若さの波に乗って行けるのでしょうか...?!
To Be Continued...(毎週金曜日連載)