視点(ドリスティ)

2019/07/05
視点(ドリスティ)
みなさんは普段どこを見ながら歩いていますか?前でしょうか?下や上を見ているのでしょうか?状況によっても変わるかもしれませんね。

今日はヨガを行う際に大切な3つの要素の内の2つ目、「視点(ドリスティ)」についてです。

視点を定めることでアーサナは安定します。試しに片足立ちのアーサナなどのバランスのとりづらい姿勢で目をキョロキョロさせてみてください。バランスを崩してしまうと思います。

視点と精神面の関係も深いもの。何かに動揺している時には目が泳いでしまいます。また過去のことを思い出す時には目を一定の方向に向けたりもします。

「今」に集中してアーサナを行うためには視点を一点に定め、その場所を凝視し過ぎるのではなく見るともなく見ることが大切になります。まずは目線を向ける場所が定まるだけでも、体全体の安定感が高まります。

どこに目を向けたらいいかはアーサナによって異なります。アシュタンガヨガにおいては目を向ける9つの場所が定められています。以下の場所のどこを見るかはアーサナによって決められています。

・ナサグライ(鼻の先)
・アングスタ・マ・ディャイ(親指)
・ブローマディヤ(第三の目)
・ナビ・チャルカ(おへそ)
・ウルドヴァ(空)
・ハスタグライ(手)
・パダヨラグライ(つま先)
・パールシュヴァ(左遠方)
・パールシュヴァ(右遠方)

RSYではアシュタンガヨガを行っているわけではないので、上記の表現ではなかったり別の場所を見ることもあります。レッスンではアーサナ毎にどこを見るかを説明していきます。

昨日紹介した呼吸と視点を組み合わせることで「今」「ここ」に集中することができて、アーサナの身体への効果も上がります。アーサナを今より深めたい方は疎かになりがちな視点にも一度目を向けてみてくださいね。(まさに目を向けるわけですが。。)

明日は最後の要素「バンダ」についてです。